保水機能 2011 10 30

 日本では、連日のように報道される、
タイ王国の洪水のニュースは、
日本企業にとっては、実に困ったことでしょう。
 タイ王国は、「アジアの工場」、
いや部品によっては、「世界の工場」となっています。
 日本人にとっては、不思議なのは、
どうして洪水が何日も続くのかということでしょう。
 日本は、世界地図で見れば、ほとんど山岳地帯で、
とても広いとは言えない平野を流れる河川も、
明治時代に、欧州の技術者が見て、
「日本の河川は滝のようだ」と驚いたくらいです。
そういうわけで、欧州と比べて、日本は、水力発電が有利です。
 話がそれましたが、日本人にとって、
洪水とは、あっという間に水が引いていくというイメージでしょう。
 しかし、タイ王国は、日本と比べれば、
「国土の大部分が平野」と言ってよいでしょう。
 そういうわけで、一度、洪水になると、
なかなか水が引かないのです。
しかも、今回、洪水になったのは、国土の中央部です。
これでは、洪水は、長期戦になります。
 日本経済新聞のWeb版に出ていた話ですが、
タイ王国において、開発のために、保水機能が失われたのが、
今回の洪水の原因かもしれません。
 水田や森林は、大きな保水機能を持っています。
こうしたものが失われ、工場や住宅地になってしまうと、
必然的に、水害は発生しやすくなります。
 タイ王国には、日本企業が集積している現状を考えれば、
日本の治水技術者や自衛隊を派遣することも考えるべきでしょう。

C-17 2011 5 1

C-17とは、米軍の大型長距離輸送機のことです。

 東日本大震災の災害復旧において、
救援物資を運ぶために仙台空港に着陸する映像を見たことがあります。
今回の救援活動において、フル回転したそうです。

最大積載量 77t
航続距離 5,190km
最低着陸必要距離 1,000m(500mで着陸した実績があるそうです)

 日本も、C-17が必要かもしれません。
それは、国際緊急援助隊の世界展開という国際貢献のためです。
 東日本大震災で、日本は、多くの国から助けられました。
今度は、日本が、多くの国を助けることで、感謝を表したい。




















































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